ドイツからこんにちは。

ドイツの日常で見たこと、聞いたこと、思ったことを気ままに

ドイツで初妊婦 ードイツと日本の大きな違いー

2022年は、結婚、引越しと変化の多い年でしたが、中でも一番の変化は妊娠したこと。

これまで自分のやりたいことを優先してきて、子供を持ちたいと真剣に考えたことがなかった私が妊娠。それも高齢の初妊婦。

知らないことだらけの世界。

ということで、妊娠してから、情報集め。

未知の情報を得るのに、やはり日本語で情報を得た方が手っ取り早いので、日本のサイトやドイツで妊娠、出産された方のブログを多々参考にさせていただいたり、友人・知人に教えてもらったり。

 

その中で気がついた、日独での大きな違い。

それは、ドイツで子供を産むのにお金はかからないということ。

 

そういうと、日本の場合、出産一時金がでるよ、と教えてくれる人も結構いましたが、

ドイツの場合、分娩、入院費用だけじゃなくて、妊婦検診、出生前診断(これは2022年の7月から保険適用になった。それまではドイツでも有料)、血液検査、出産準備コース(両親学級)、無痛分娩、産褥期の助産師家庭訪問等々、出産に関わる費用全てに保険が適用されて自己負担ゼロ。ドイツの健康保険は、公的保険とプライベート保険(俗に金持ち保険とも言われている)の二種類ありますが、どちらにしても全て保険が適用されます。

臨月に受けるGBS(B群溶血性レンサ球菌)検査は、完全負担ではなく、補助限度額が決まっていますが、それでも自己負担15EUR(1EUR=140JPYとして、2100円ほど)ほど。

あと私の場合、妊娠糖尿病と診断されて内分泌科で指導を受けなくてはいけなかったのですが、私の保険会社は費用を負担してくれなかったので、指導費用2回分は自己負担になりましたが、血糖値測定器、測定試験紙、測定針は保険適用で自己負担無しでした。(針のみなぜか一回だけ一割の自己負担が必要でしたが、1.5EUR(210円)だったので、ほぼ保険適用ということで)

 

日本人からもドイツ人からも「妊娠は病気じゃないから」という言葉を聞きましたが、

ドイツ人からは、「妊娠は病気じゃない。から、身体は動かして問題ない。」という文脈で、

日本人からは、「妊娠は病気じゃない。から、保険はきかない。」という文脈で

よく聞きました。

日本の場合「妊娠は病気じゃない」という言葉を政府が悪用して、保険のきかないのをもっともらしく言い訳して、日本にいる人達は、保険適用されなくても仕方がないように思い込まされているような気がしました。

少子化対策っていうなら、まずは出産に関わる費用全てを保険適用するところから始めるのが先決なんじゃないか、と自分の妊娠をきっかけにふと考えてしまった次第です。

日本にいる大学時代の友人が、第三子を妊娠。上の子二人を35週以前に産んで、今回も早産のリスクが高いからということで、どこの産婦人科も受け入れ拒否。私大病院での出産になるかもしれず、その費用が100万円ほどかかるかもしれない、と話していました。

ひぇー。高ぃっ!ヽ(; ゚д゚)ノ 

 

検診とか入院とか細々日独で違うことはあるし、日本で妊婦経験をしたことがないけれども、費用の面だけを取ると、ドイツで妊婦になって良かった、とつくづく思うのでした。

 

Mutterpass 母子手帳