木、月と有給を取って、先週末スイスへ山登りに行ってきました。
Eiger, Mönch, Jungfrau (アイガー3970m、メンヒ4107m、ユングフラウ4158m)の三山を巡る高山ツアーで、友達と私の二人に対して一人山岳ガイドが付きます。
結論は、、、
やばかった。
今回の登山は過去一、ヤバかったです。
準備不足。
この一言に尽きます。
初日メンヒへの登頂に成功はしました。
が、登山の内容自体は酷いものでした。
2、3日目に予定されていたユングフラウとアイガーは、ガイドさんのご家庭の事情でキャンセルになりました。
友達はツアーが途中キャンセルになって挑戦すらできなくなったことで、
終始ぼやいていましたが、
私は正直ホッとしました。
現段階の、この準備不足の私が登頂するには、非常に厳しい山でした。
何がダメだったか。
- 計画の失敗
メンヒ自体、それにユングフラウ、アイガーを合わせた三山登山の難易度を正確に把握していませんでした。
「メンヒ 登山 難易度」のように日本語で検索しても、
”技術的には4000m峰の中では登りやすく”
”アルプス登山が初めての方にお勧め”
とかって簡単を装っているし、
個人の登山記やblogを見ても、
「天気が抜群でしたのでメンヒ(4107m)に登ることにしました」
って、ついでに登ってきました♪ 的なノリで書かれているし、
Wikipediaにも、
「ユングフラウヨッホ駅が、メンヒの東の標高3,454mにあるため登頂は困難ではない」
って書いてあるから、完全に見誤ってしまいました。
でも、山岳ツアー会社の要件をきちんと読むと、
「難しい高山ツアー Schwierige Hochtour(高山ツアー難易度評価で最高難度 D/S)。初級者向けではない」
って書いてあるんですよね。
現在の自分の実力を正確に把握せず、都合良いようにしか解釈しなかった私の判断ミス。
これが一つ目の失敗。 - トレーニング不足。持久力不足。
計画で自分の実力を見誤っているので、それに合わせたトレーニングもしていませんでした。
3月からは学校の勉強で忙しかったのもありますが、
それにかまけて、コロナ封鎖策緩和後も、
週一回ボルダリングをする以外、運動らしい運動はしていませんでした。
学校を卒業してから、登山の1、2週間前にちょろっと近所のお城まで上った程度。往復1時間ほどの歩きです。
これでは高所登山に対応できるほどの持久力は身につきません。
これが二つ目の失敗。 - 重い荷物
御法度とも言える、初歩的過ぎるミスです。
出発の1週間前から近くの都会の登山用具店で足りない道具を調達し始めて、全ての物の調達を完了したのが前日。
指定された物だけ、一つ一つ重さを図りつつ荷詰めして気をつけたつもりだけど、50Lのリュックがいっぱいになって合計15kg。
指定では、合計10.5ー12.5kg(体に身に着けるもので4.5−5.5kg+35Lのリュックに荷物6-7kg)。
私のリュックは指定より大きいし、合計3−5kgほども重い。
小屋に不要な荷物を預けておけるとは言え、そこに行くまでの道中で体力を消耗してしまいます。
それに50Lリュックは新しく購入したので、背負いなれていません。
これが三つ目の失敗。 - 技術不足
それくらいギリギリに物を揃えているので、高所登山、アイゼンで歩く技術、
雪山での安全確保、クレバスに落ちた時の対処等々、訓練を積んでいません。
難易度とルートを正確に把握していなかったので、
せめて動画を見て、という程度の予習すらしていませんでした。
これが四つ目の失敗。 - ドイツ語力不足
自分がいっぱいいっぱいな状況下、
ドイツ語で指示がきても対応できるほどのドイツ語力がありませんでした。
仮にそのドイツ語が訛っていたとしても、です。
完全に勉強不足です。
もしくは、急にドイツ語力があがることはないので、
英語に変えてくれと言えば良かったのに、
そう言わなかったのは私の見栄というか変な意地。
これが五つ目の失敗。
情けない。・・(。´・_・`)-3
今まで、準備不足で登山をして事故に遭うような人たちを、
「登山を舐めるから」
とかって、偉そうに思っていたのに、
自分がそうなってしまった。_| ̄|○
恥ずかしいし、情けないし、格好悪い。
でも、
とっても楽しかった。
だから、また行きたい!
この反省を糧にして、
来年こそはアイガー、ユングフラウをきっちり登ってみせる!