先週ベルリンで講習を受けてきた時の話です。
参加者9名のうち、約半分が国際宇宙ステーション(ISS)関係の研究をしているという研究者でした。
研究を進める上で品質管理について知らなくてはいけないけど、チームメンバーの誰も知らないから全員で受けることにした、ということで、
皆さん真剣に講習を受けていらっしゃいました。
午前中は講習を聞いて、午後からグループワークという構成でしたが、
講習で分からないことは質問、グループワークは積極的に関与するなど、
この講習中にできる限り吸収しようとしているのが伝わってきました。
寝不足でひたすら睡魔と闘って受講していたのは、私ぐらいです。
その研究者のうち、恐らく英国出身の女性がいました。
もの言いがちょっときつめに聞こえる、冷静沈着な感じの方でした。
彼女はいつもノートパソコンに打ち込みつつ講習を受講していました。
講習メモを取っているか、研究関係のメール処理でもしていたんでしょう。
それが、木曜日。
ふと彼女の方を見ると、
編み物をしていました。
ほつれを直すとかではなく、ガチの編み物。
マフラーかセーターの制作。
え、今?!(゚Д゚)?
っていう。
この日は最高気温33℃に達する日。
室内は空調が効いていたとはいえ、ニットを着る気にならないような天候でした。
日本でも授業中に内職ってやるから、そういう事もあるのかな、
と考えて、状況を受け入れようとしたのですが、
この編み物制作、講師が話しかけても、続けているんです。
真面目に受け答えしつつ、手は凄いスピードで編み上げ作業を行っているという。
シュールな光景。
あれ?え?内職って、バレずにやるもの、じゃなかったっけ??(゚゚;)
こんなに堂々とやるものなの (゚ロ゚;)!?
しかも、講師も誰も何もつっこまないの!?(゚〇゚;)
何で??(゚∇゚ ;)
と、私一人だけが、戸惑っている模様。
確かに、
講習中騒いでいる訳ではないし、
眠っている訳ではないし、
耳は傾けているから訳だから問題はないのでしょうが。
日本的な、
人の話は、静かに、(手を止めて)耳を傾けて聴く、
という感覚に染まっている私には、驚きの光景でした。
こっちでは普通なのかも知れないですが、
ちょっとした衝撃を受けたので、
ほんの小話として。