ドイツからこんにちは。

ドイツの日常で見たこと、聞いたこと、思ったことを気ままに

卒業

今年の3月から通い始めた学校を、先週の土曜日に無事卒業しました。

 

ドイツでは就職してからも、Weiterbildung(ヴァイタービルドゥンク)やFortbildung(フォートビルドゥンク)と言ったキャリアアップのための勉強が推奨されています。

ドイツでの推奨は、「やってね」という単なる呼びかけではなく、

金銭面でのサポートやメリットがでます。

失業者の場合は、職業訓練費用として授業料を全額負担してもらえたりします。

それがドイツ人だけなく、外国人でもこの恩恵を受けられたりします。

私は残念ながら授業料負担の対象にはなりませんでしたが、

それでも授業料や通学費用は税金控除の対象になるので、

来年確定申告して、いくらか戻ってくることが期待されます。

 

それは、さておき。

結構なお金と時間、それに相当な労力をつぎ込んで、私が何を学んだかと言うと、

プログラミングです。

24週間のFullstack Web Developmentコースを受講して、

Ruby, Ruby on Rails, HTML, CSS, JavaScript, BootStrap, git, Github, Heroku, SQLなど、ウェブサイトやウェブアプリケーションを作成するのに必要なスキルを教わりました。

  

これが、ものすごく面白い ╰(*´︶`*)╯♡

 

思い切って、受講することにして良かった。 

むしろもっと若いうちにこの楽しさに気づいて、この世界に入っておきたかった。

 

この学校は本来は時間厳守での出席が必須だったので、

週5日(平日の日帰りが無理なので)、片道3−4時間かけてベルリンに通学する覚悟と準備をしていました。

上司にも話をして、通学日の早退と翌日の遅出の許可を得ていました。

それが、コロナのロックダウンのため、オンライン授業に切り替わってしまいました。

まあ、通学しなくて良かったのは、正直助かったと言えば、助かったんですが。

6月からは、封鎖緩和に伴い、

キャンパスに来ても良いし、オンラインで受講しても良いよ、というハイブリッド形式になりました。

私は、Bahncard 100という、高額電車乗り放題券を購入していたので、それを使いたいがために、毎週末ベルリンに通いました。

その結果、クラスメートと講師合わせて考えても、

私が一番キャンパス出席率の良い人間になりました。

おかげで、卒業式に「9000km移動したで賞」を受賞しました。

がんばった。

 

卒業制作プロジェクトは、チームリーダーが発表。私は裏方。

4チームあったうち、最後の発表でしたが、

入念に準備していたおかげで、無事終了。ε-(’ ∀`*)ホッ

 

その後は、打ち上げ。

前日まで講習会とテストがあって、疲れているだろうし、

プラス1で連れていく人もいないし、

と思って、不参加にしていたんですが、

皆に誘ってもらい、流れで参加することに。

で、結局朝3時頃までいました。

 

 いやあ、楽しかった ゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

 

ホテルまでは、バスと電車を乗り継いで帰路へ。

3回乗り換えが必要な所、

私にしては奇跡的に2回目の乗り換えまでは眠らずに乗換成功。

どうした、私!?

と自分でも驚くくらい。

それが、最後の乗り換え前の電車で、すうっと寝入ってしまう。

それはそれは穏やかに寝入ってしまったため、

自分でも自分が眠ってしまったことに気がつかないほどの穏やかな眠り。

そんな穏やかな眠りにつく私に、声をかけてくる人がいる。

何やら話かけてくる。

(ん?何を言ってるの?この人?ん、ん??)

しつこいくらいにしきりに私に話しかけてくるので、

仕方なく目を開けて、声のする方を向く。

そして、声の主が、アジア風の顔立ちの若い女性だということを知る。

(ああ、お姉さんでしたか。)

お姉さんは、私が目を開けても反応しないので、

ドイツ語が分からないアジア人だと判断し、英語に変えて、話しかけてくれる。

何度かお姉さんの言葉を聞いてようやく、

「どこまで乗るのか?乗り過ごさないように気をつけて」

と注意してくれていたんだということ、

そして大前提として、自分が眠ってしまっていたんだ、

ということにようやく気が付く。

(゚□゚;)アワワ(;゚□゚)アワワ

危なかったあ。

あやうく乗り過ごす所だった。 

 

ようやくお姉さんの親切さと有り難みを痛感して、感謝を述べると、

「感謝されるほどのことではないわ。

ただ、ベルリンの夜は危ないから電車で寝ないように気をつけてね。

貴方が眠っているのを見て、危ないから私が隣に座ったのよ。

今日は私だったけど、次は誰だか分からないからね」

と諭される。

 

凄い。

私より一回りは若いであろうお姉さん。

しっかりしてる。

それに、優しさを実行できる強さも持ち合わせている。

なんて、素晴らしい。

 

あまりにもお姉さんが「感謝されるほどでもない」と繰り返すので、

心配になって念のためお財布を確認しましたが、無事でした。

なので、純粋にお姉さんは私を守ってくれていました。

感動。

こんなに出来た人に、ベルリンで出会えるなんて。

 

ふと、大学受験の帰りの電車で眠ってしまって、

たまたま乗り合わせていた同級生に起こしてもらったことを思い出しました。

あの時から私、全く成長していません(-_-;)

 

まあ、自分の情けなさはともかくとして、

無事卒業して、良い人とも出会えて、無事ホテルに戻れたので、

とっても良い日でした。

 

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