記念すべき、1件目。
地味なネタですが、ドイツに住むようになってから知った、日本との違い。
ドイツ人は換気好き。
だからなのか、好みに応じた換気ができるよう、
ドイツの窓は2通りの開け方があります。
上をちょっとだけ傾けて開ける方法と、全開にする方法。
日本は、横にスライドさせるパターンが多いので、結構違います。
ドイツの家は気密性が高く、個人の家に空調はほぼ付いていません。
なので、家の中の空気を入れ替える方法は、窓を開ける換気しかありません。
シャワーを浴びてそのままにすると、
湿気で天井や壁がカビカビになってしまうので、
シャワー後の換気は必須です。
夏、25度を超えると、暑さにうだるような様子を見せ、
30度を超えると、ゆでダコのようになってくるドイツ人ですが、
そんな時の救いは、窓を開けて風を通すこと。
湿気が高くないので、窓を開けると、爽やかな風が入ってきます。
ただし、爽やかな風の吹いていないような時は、
扇風機で生暖かい人工の風を回すしか策はなく、非常に苦しい思いをします。
日本のように、どこかのお店に入れば冷え冷え、という逃げ場はありません。
冬、外気温がマイナスであろうと、窓を開けます。
暖房で温まった部屋に冷たい外気温が入ってくると、
”フリッシェ ルフト frische Luft (新鮮な空気、フレッシュエアー) ♫”
と言って喜びます。
他にも、会議で煮詰まったような時、講義の休憩時間等、
隙あらば窓を開けてきます。
窓の開け具合は好みですが、ちょっとだけ開ける場合が多いです。
日本は、
湿気の高い蒸し暑い夏になるからなのか、
窓を開けるとうるさいからなのか、
排気ガスが入ってくるからなのか、
窓を開けて換気するよりは、
空調を使って室内の空気を循環させることの方が多い気がします。
私もそうでした。
ですが、自国の慣れで、ドイツでも窓を開けずに暮らしていると、
室内の空気は入れ替わらずに臭ってきて、
湿気でカビ環境を作り出してしまうことになります。
臭いとカビは、ドイツ人の嫌う所です。
最初はステイマザーに言われたからではありますが、
その後も意識して窓を開けるようにしていった結果、
今では空気の淀み、湿気、臭いに敏感になり、
隙あらば窓を開けるようになってきました。
ドイツの換気文化に慣れてきたなあ、と思います。