新型コロナウイルスCOVID-19の感染、
特にドイツ国内での感染者数が刻一刻と増加していき、
日に日に、コロナウイルスをめぐる状況が変わってきています。
中国での感染がひどかった1、2月前半あたりは、
対岸の火事的な感じであまり気にしてはいなかったのですが、
2月後半からのイタリアでの感染拡大に呼応して、
ドイツでも感染拡大。
それを受けての対策で、
日常生活への影響が無視できないほどになってきています。
ここまで一切触れずにきましたが、一市民からの記録として、
コロナウイルスが日常生活に及ぼしている影響を残しておこうと思いました。
ここに載せる情報は、全て2020年3月23日時点のものです。
かなり長くなってしまったので、いくつかに分けます。
1. ドイツでの感染状況
感染した方、その手当や看病に当たる方、お一人、お一人に語るべきお話があり、
数としてだけ捉えてはいけないのですが、
全体を把握する上で、まずは統計上の感染者数と死者数の確認。
本日時点で、世界での感染確認は354,677件、死者は15,436名。
ドイツでの感染確認は22,672件、死者は84名。
旧西ドイツ圏での感染者数が多いです。
感染者数の割に死者数が少ないので、「ドイツの医療は世界一」と賞賛されています。
普段ドイツにいると、「本当に世界一か??」と疑わしく思えてならないのですが、
実績として出ているので、何かが功を奏しているのでしょう。
今日読んだNNAの記事では、
- 年齢層
ドイツ国内の感染者の8割超が60歳以下 - 大規模検査
毎週16万件超の検査実施。症状が軽微な段階で治療。 - 人工呼吸器の普及
国内に2万5千台と大量保有。さらに向こう1年で1万台調達予定。
という、3点が挙げてありました。
私、個人的に面白いと思っているのは、
ドイツ政府も報道も、感染状況や対策(手洗い、うがいなど)など全て、
ロバートコッホ研究所の見解や発表を元にしている(引用している)ところです。
日本だと、医療機関や研究所(国立感染研究所とか?)よりも、
政府か厚労省のようなお役所からの発表を元にしている気がします。
政府発表が、医療機関や研究所の見解に基づくものであったとしても、
直接コロナウイルスに立ち向かっている研究所ではなく、一回お役所を挟むことで、
スピードも、対策内容も変わってきてしまうような気がします。
2に続く。
<Data source>
- Robert Koch Institut Dashboard
https://experience.arcgis.com/experience/478220a4c454480e823b17327b2bf1d4/page/page_1/
- Center for Systems Science and Engineering at Johns Hopkins Whiting School & Engineering
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6 - Worldmeter
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