前々回少し触れましたが、
私はこちらに来てから、電車が遅れても、結構長いこと泣き寝入りしてきました。
と言っても、申請したら返金されることは風の噂に聞いていたので、
手続き方法を調べるのを面倒くさがっていた自分が悪いのです。
ということで、誰かのお役に立てればと思い、
申請方法を参考までにご紹介しておくことにしました。
- <返金対象と条件>
- 0)「遅れた!後から申請してやる!!」と誓った場合の準備事項
- 1)Deutsche Bahnのサイトか、駅の窓口で申請書Fahrgastrechte-Formularを入手
- 2)申請書Fahrgastrechte-Formular 記入
- 3. 申請書を郵送。もしくは最寄りの駅の窓口に提出。
- 4. めでたく返金
難しいことはありませんが、
最終的に正確なことは公式サイトで確認をお願いします。
どちらもドイツ語のみとなります。
Fahrgastrechte Info - Ein Service der Eisenbahnverkehrsunternehmen in Deutschland
Deutsche Bahn: Ihre Rechte als unser Fahrgast
<返金対象と条件>
最終目的地への到着が60分以上遅れた場合に、戻ってきます。
60分以上の遅延 ーー>片道切符代金の25%
120分以上の遅延 ーー>片道切符代金の50%
ただし、返金金額が4EUR以下の場合は返金されません。
国境をまたぐような時に遅れた場合でも(独仏、独スイス間とか)、
切符をDeutsch Bahnから買っていれば、返金要求できます。
逆に、ドイツ発着の切符でも、別の国の鉄道会社(スイス、フランスとか)から切符を買った場合は、Deutsche Bahnには要求できません。
悪しからず。
申請期限は、
ネット情報だと6ヶ月後くらいまでいけるらしいです。
なので遅延した時は、とりあえず代わりの電車に乗ってしまって、
後から申請できます。
ただ、記憶と怒りが薄れる前に、早めに申請した方が良いです。
この点、自戒を込めてオススメします。
0)「遅れた!後から申請してやる!!」と誓った場合の準備事項
-
切符の保管
紙の切符で乗車された方は、紙の切符を捨てない。保管しておく。
-
最終目的地の到着時刻のメモ
-
車掌さんもしくは窓口でもらえれば、遅延証明書
1)Deutsche Bahnのサイトか、駅の窓口で申請書Fahrgastrechte-Formularを入手
オンラインなら、以下から。
窓口なら、
Ein Fahrgastrechte Formular,bitte(アイン ファーガストレヒテ フォムラー ビッテ)とでも言えば、くれるでしょう。
ein(アイン)は英語のa,anに相当して意味は「一つ」
Fahrgastrechte Formular(ファーガストレヒテ フォームラー)は、直訳すると「乗客権利申請書」英語にすると、passenger rights formといった感じ。
bitteは、英語のpleaseに相当して、「お願いします」
2)申請書Fahrgastrechte-Formular 記入
2ページあります。
申請書2ページ目の、Zeitkarte(ツァイト・カーテ)は、
day/weekly/monthly/yearly(日、週、月、年間)、週末や夜19時以降、平日昼だけのような、時間的制約のある切符を指しています。
3. 申請書を郵送。もしくは最寄りの駅の窓口に提出。
提出する書類は
- 記入した申請書(2ページ)
- 遅延証明書(無い場合は、気にしないこととする)
- 切符原本:オンライン切符の方も、念のため出力したものを同封すると良いかも
郵送先は
Servicecenter Fahrgastrechte, 60647 Frankfurt am Main.
直接手渡しする場合は、駅のDB Reisezentrumもしくは窓口に。
直接渡す方が、書類に不備があった時に教えてくれるので、自信があまり無い場合はこちらの方が良いかもしれません。
4. めでたく返金
普通の紙の切符で窓口に書類を提出した場合、不備がなければ、直ぐに返金されるということです。
私はほぼオンライン切符で振込でお願いするパターンなので、少し時間はかかりますが、それでも中々のスピーディーさで返金してくれます。
どうでしょう?
一度この返金システムに慣れると、電車が遅れても、心を乱さずに済みます。
「やった、ちょっと交通費安くなって得した」
くらいに、大らかに受け止められます。
とはいえ、やはり予定が変わって困るのは自分なので、
乗り継ぎ間に合いそうにない、って時は、
一人でやきもきせずに、車掌さんに相談した方が良いです。
乗り継ぎは間に合うのか、接続便に間に合う方法は無いのか、間に合わない場合の代替案はどうなるか、など。
聞くと何かしら教えてくれます。
どこで見たのか忘れましたが、
乗り継ぎに間に合わなくて困ると訴え出た乗客が多い場合、接続便が待ってくれたりするので、車掌に訴えでた方が良い、と。
そう言われてみると、確かに、
接続便が待ってくれたり、乗り継ぎ便について車内放送されたりしていたことあったな、と。
Deutsche Bahnの遅延っぷりと、この返金システムを覚えて、
ドイツでの鉄道の旅が楽しいものになることを願っています。